夜明けの街で/文庫

2008年『このミステリーがすごい！』入賞作品。大手建設会社のエリート社員、渡部は美しい妻と一人娘との間に幸せな家庭を築いていた。ある日、渡部はバッティングセンターで同じ会社の派遣社員である仲西秋葉と出会う。出会いを重ねるごと深い仲になり、しだいに秋葉と不倫関係となるが、渡部は秋葉が１５年前におきた殺人事件の関係者であることを知る。２人の将来を真剣に考えるようになった渡部に秋葉は告げる。「3月31日まで待って」。3月31日、それはその殺人事件が時効を迎えるときだった。狂おしい情熱と、不倫によって幸せな家庭という崩壊が迫りくる不安の中で、男はどこまで女を愛せるのか？そして秋葉は渡部を本当に愛しているのか？それとも利用しているだけなのか？東野圭吾が初めて恋愛に真っ向から挑んだことで話題を呼び、ベストセラーとなった小説。読者の予想を鮮やかに裏切る、この不倫の恋に末にあるに結末に驚愕すること間違いなし！