
この商品の詳細
- 出版社
- 東方出版
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 4862494665
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2025年04月01日
この商品の紹介
いつ起こるかわからない災害にどう立ち向かう?
地方公務員(和歌山県)として三十数年土木系防災に携
わってきた著者が、その経験と研究の成果をまとめる。
一刻を争う現場にあって、どう判断し行動し伝えるか。
宇都宮大学大学院に社会人枠で入学し、仕事をしながら
「災害対応マネジメント」を再考。組織のあり方や現地
指揮者の意思決定について、具体的な事例をふまえ考察。
目次
序 章 自然観察と私の知る防災
第一章 水防って何?
一.消防団の仕事と県の役割/二.雨が降ったら大型土のう
三.情報の確度と出動の覚悟/四.時間八十ミリメートルの雨
五.上へ、東へ 川の流れと自由研究
第二章 私の経験した災害対応
一.次の一手は何する?/二.阪神・淡路大震災
三.東南海・南海地震特措法/四.紀伊半島大水害
五.東日本大震災のその後
第三章 災害発生、組織はどう動く?
一.紀伊半島大水害を振り返る
道路の不通と集落の孤立
災害対策本部の対応状況と道路被災箇所の把握
二.公共土木施設災害復旧における現場対応の課題
建設部長経験者へのアンケート調査
災害時、建設部の立場が変化する
三.東日本台風と栃木県の対応
栃木県と和歌山県を比べると
東日本台風による栃木県の被害
土木事務所長へのアンケート調査
栃木県と和歌山県 調査結果の共通点と相違点
四.現地指揮者の意思決定過程と権限委譲
権限移譲の実態
災害時、組織は有機化する
和歌山県恋野橋の被災事例から
現場での意思決定と組織間の調整
五.組織間関係論と組織行動論/六.権限と責任
第四章 災害対応マネジメント
一.負担法で対応しきれない事例/二.階層型組織における組織行動
三.組織の有機化/四.自律した組織と個人の時間展望
五.災害対応マネジメントへの提案
第五章 公務員って何?
一.教員事始め
二.災害対応マネジメント問答
マネジメントシステム
土木事務所と振興局建設部
県内で災害が発生した場合
災害派遣
組織論と組織間関係論
行動経済学と組織行動論
権限委譲
災害対応時に必要な五つの要素
三.地方公務員土木職問答
県庁職員としての仕事のやりがい
県の予算
一般行政職と土木職
仕事と学生の両立
事務職と技術職
知事部局と県議会
民間感覚と行政
公共の福祉と利益供与
第六章 防災を研究する
一.査読論文って何?/二.学会って何?/三.研究って何?
四.大学院って何?/五.博士課程って何?
終 章 無いことを嘆くより、有るものを使え
用語解説/参考図書/参考文献
雨が降ったら仕事が始まる/単行本