
この商品の詳細
- 出版社
- ふらんす堂
- 出版社シリーズ
- ISBN
- 9784781407777
- サイズ
- 単行本
- 発売年月日
- 2015年07月31日
この商品の紹介
◆第二句集
紫陽花や笑つてほしいから笑ふ
句集名が「笑ふ」とはユニークだなと思ったが、この紫陽花の句が表題になったのだろう。赤ん坊を笑わせようと赤ん坊に笑いかける。そこに「わたしから約束をする」に通じる華子さんの生き方が感じられる。「笑つてほしいから笑ふ」は、目の前の赤ん坊はもちろんのこと、華子さんの世界に対する姿勢でもあるはずだ。
(序より・小川軽舟)
◆自選十句
愛されて小指で汗をぬぐふなり
夕立やいつか離れる土地ならむ
夏の雨夫の目覚しで起きる
置手紙トマト重しに使はれて
暑中見舞たまりし女子寮のポスト
鳳仙花嗅ぐときひざまづく母よ
さかさまにブーツ干されて愛淋し
子に名前つけてよ春を呼ぶやうに
紫陽花や笑つてほしいから笑ふ
初夏の川を見送る暮らしかな
笑ふ 句集/単行本
1,150
円(税込)